2023年調査【賃貸の部屋探し事情】 引越し経験者が重視したのは?
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4月から6月は就職や進学など、新生活を始める人の部屋探しが落ち着いてくる時期です。この時期に引越しを検討しているのは、なかなか引越し先が決まらなかった人だけでなく、引越しの繁忙期を避けてじっくりと部屋探しをしたいという人が大半を占めます。そのため、引越しを検討している人の希望を叶えられる部屋かどうかが、より重要になる時期でもあります。
そこで、2023年最新の引越しで重視されていることをもとに今後の空室対策について考えていきます。
引越し経験者が重視していた条件第1位は…
「間取り・広さ」
30歳未満の引越し経験者を対象としたアットホーム株式会社の調査によると、部屋探しで最後まで重視したことは学生・社会人ともに「間取り・広さ」が1位という結果でした。調査に参加した人の現在住んでいる部屋の間取りは、学生・社会人ともに1Kがもっとも多いですが、10年前の調査結果と比較すると、ワンルームや1Kの部屋を探す人が減少傾向にあり、1LDKや2LDKの部屋を探す人が増加傾向にあります。
在宅での仕事をする社会人や自宅で授業を受ける学生が増えたこと、コロナ禍で自宅でできる趣味を見つけた人が多くいることから、広い部屋を希望して部屋探しをする人が増えていると考えられます。
第2位は学生が「通学時間」、社会人は「築年数」と続きます。通勤・通学時間を重視する人は多いものの、最寄り駅から徒歩20分以上の部屋に住んでいる人は10年前よりも増えているという結果でした。こちらも在宅での仕事やリモート化による変化のようです。
アットホーム株式会社データより弊社作成

その他に、「セキュリティー」を重視した女性が約4割と高く、男性の約2倍という結果でした。「セキュリティー」に関しては、社会人に比べて学生で重視している人が多く、初めての一人暮らしの際に安心して暮らせる部屋を探したいという人が多いことが分かります。
引越し経験者が重視していた設備第1位は…
「バス・トイレ別」
部屋探しで最後まで重視した設備は、「バス・トイレ別」が1位でした。女性の約7割、男性は約5割の人が重視した設備で、男女で差はあるものの半数以上の引越し経験者が、お風呂とトイレが別にある部屋を希望していました。
他にも「収納スペースの広さ」は男女ともに需要があり、部屋探しの決め手になるポイントです。また、部屋探しの条件として「セキュリティー」を重視する女性が多いこともあり、「オートロック」や「モニター付インターホン」があることを重視する女性が約2割と、男性の3~4倍であることが分かりました。
10年前の調査結果と比較して大きく変化が見られた項目として、「インターネット無料」が挙げられます。働き方の変化や学生の授業形態の変化により、在宅で仕事をする社会人や自宅で授業を受ける学生が増えたことが要因と考えられます。
在宅での仕事や勉強を効率良く行える環境に需要があることが分かります。
アットホーム株式会社データより弊社作成

最新の部屋探し事情から今できる空室対策💡
- 収納スペースを広くする
収納場所を確保するためという理由で間取りを重視する人も多くいます。部屋自体が広くなくても、収納スペースを広げることで部屋の決め手になります。
- モニター付インターホンに変更する
セキュリティーを重視し、安全第一で部屋探しをする女性が多い傾向にあります。相手の顔を確認できるモニター付インターホンに変えるだけでも、入居を検討する人の増加に繋がります。
- インターネット無料を検討する
在宅での仕事が普及したことで、インターネットの環境が整っている部屋は需要が高まっています。インターネット無料という設備は大きな魅力になります。
引越しを考える人が部屋探しで重視するポイントも年々変化しています。
トレンドに合わせて設備や条件を見直すことが大切です。