不動産会社の口コミは参考になる?賃貸の管理委託先は実績で選ぶのが賢明
賃貸市況
賃貸管理の委託先として不動産会社を探す際、多くの人が口コミを参考にするでしょう。
しかし、不動産会社の口コミは頻繁に利用される飲食店などとは少し異なります。
それは、賃貸管理が長期的な関係性と専門的な知識が求められるビジネスだからです。
委託先を探す際は、わずかな口コミに惑わされず、管理会社の実力を正しく理解しましょう。
本記事では、なぜ不動産会社の口コミがあてにならないのか、おすすめの管理委託先の選び方について詳しく解説します。
目次
1.不動産会社の口コミは参考にならない?
不動産会社の口コミは、一般的な商品やサービスの口コミに比べて信頼性が低いとされています。
その理由は、不動産会社の口コミには次に挙げるような問題点があるからです。
1)口コミの数が少ない
不動産取引は日常的に行うものではないため、口コミの絶対数が少なくなりがちです。
例えば、日常的に利用されるレストランなら数百件の口コミがあるのに対し、地域の不動産会社の口コミは数件程度に留まることも珍しくありません。
少ないサンプル数では全体像を把握するのが難しく、統計学的に見てもサンプル数が少ないほど偏りが生じやすくなります。
信頼性の高い結論を導き出すことが困難なため、不動産会社の口コミを信じるのは危険だと言えるでしょう。
2)良い・悪いに片寄りやすい
不動産会社の口コミは件数が少ないため、わずかな口コミの影響が長く残り続ける傾向があります。
最初に悪い口コミを書かれた場合、それを打ち消すほどの良い口コミが増えるまでは時間がかかります。
また、先に悪い口コミが書かれていると、後から良い口コミを書きにくいという心理が働いてしまい、続く口コミもずっと悪くなることが考えられるでしょう。
反対に、最初の投稿が良い口コミであった場合も同様です。
どちらの口コミが最初につくとしても、現状を正しく判断できる数の口コミは獲得しにくいため、信頼できる評価を得るのは難しいでしょう。
3)比較対象がない
多くの人にとって、不動産会社との取引経験は限られています。
そのため、他社と比較した相対的な評価が難しく、個人の主観に偏りがちです。
例えば、初めて賃貸物件を借りた人が「対応が丁寧だった」と評価しても、それが業界の標準的な対応なのか、それとも特別に良いサービスだったのかを判断するのは難しいでしょう。
複数の不動産会社と取引した経験がある人でなければ、適切な比較評価は困難です。
4)サクラである可能性がある
残念ながら、世の中にある口コミの中には、自作自演や競合他社の評判を下げるための悪意ある口コミも存在します。
とくに不動産業界は競争が激しく、このような不適切な行為が行われるリスクが高いと言えます。
ネット上に書かれた匿名の口コミは、その真偽を確認することがほぼ不可能です。
もし1件だけ書かれている口コミが不動産会社による自作自演であった場合、利用者が正しい判断を下すのは難しいでしょう。
2.信頼できる管理委託先を探すには?
口コミに頼らずに信頼できる管理委託先を見つけるには、事実に基づいた情報から判断するのが賢明です。
ここからは判断基準となる客観的な指標や実績を紹介します。
1)入居率・空室解消期間の実績を見る
管理委託先の実力を測る重要な指標として、入居率や空室解消期間があります。
これらの数字が良好な会社は、物件の魅力を高め、効果的な集客を行っている証拠といえます。
例えば、平均的な入居率が95%以上、空室解消期間が1ヶ月以内というような実績の会社があれば、それは非常に優秀な実績と言えるでしょう。
ただし、地域や物件のタイプによっても数値は変わってくるため、同じエリアや類似の物件で比較することが重要です。
たまたま調子が良かった単年の実績だけで判断しないよう、これらの数字を複数年にわたって確認することで、継続的な実力を見極めることができます。
2)管理手数料と対応内容のバランスを見る
単に安いだけでなく、提供されるサービスの質と量を考慮しましょう。
24時間対応、定期的な物件点検、リフォーム提案など、手数料に見合ったサービスを提供しているかどうかを確認することが大切です。
たとえ管理手数料率が低いとしても、オーナーが求める管理項目が対応外だとすれば、結果的にコストパフォーマンスが悪い管理会社になってしまうでしょう。
管理会社を選ぶ際には表面的な料率だけで判断せず、手数料と対応内容のバランスを見るように注意しましょう。
3)経営状態を見る
長期的な関係を築くうえで、委託先の経営状態は重要な要素です。
財務状況や会社の規模、業界での評判などを調査し、安定した経営を行っている会社を選びましょう。
会社の経営状態は、会社ウェブサイトに公開されている情報から確認するのが最も手軽です。
もし管理件数などの実績が公開されていないようなら、打ち合わせの際に実績を出してもらうように依頼するとよいでしょう。
4)テクノロジーの活用度を確認する
近年、不動産管理においてもテクノロジーの活用が進んでいます。
効率的で透明性の高い管理を行うためには、最新のテクノロジーを導入している会社を選ぶことも一つの方法です。
入居者向けアプリやオンラインでの内見予約システム、AIを活用した家賃査定といったシステムを導入しているか確認してみましょう。
先進的な取り組みを行っている会社は、業界の動向にも敏感で、常に改善を図る積極的な姿勢の会社であることが期待できます。
まとめ
不動産会社の口コミは、一見参考になりそうですが、実際にはあまり当てにならない場合が多いのが現状です。
「口コミの数が少ない」「極端な評価に偏りやすい」「比較対象がない」「サクラの可能性がある」などの問題点があります。
賃貸物件の管理委託先を選ぶ際は、口コミよりも客観的な指標や実績を重視することが賢明です。
入居率や空室解消期間の実績、提供されるサービスの内容、会社の経営状態、そしてテクノロジーの活用度などを総合的に判断し、信頼できるパートナーを見つけることが、長期的な資産運用の成功につながります。
賃貸管理は長期に及ぶため、物件価値を維持・向上させながら収益を得るためにも、信頼できる管理委託先を選びましょう。
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