【空室対策】バーチャルステージングとは?メリットや費用を解説

空室対策

バーチャルステージングとは、室内の写真とCG(コンピューターグラフィック)で制作したインテリアを合成し、魅力的な写真を制作するサービスです。

現在は、賃貸物件を探す人の多くがインターネット上で情報収集をしています。

そのため、掲載する物件写真のイメージがアップすれば、入居の問い合わせ件数は大きく変わると考えられます。

本記事では、バーチャルステージングを利用するメリットと費用、注意点などについてご説明します。

1.バーチャルステージングとは

バーチャルステージングとは、ホームステージングの一つです。

物件写真とインテリアの写真を合成して、よりリアルで魅力的な室内空間を演出します。

不動産の売却活動においては、これまでも室内にソファーやダイニングテーブルなどの家具、カーテンや照明器具などのインテリアを配して、実際に生活したときの状況をイメージしやすい状況を作り出していました。

これがホームステージングです。  

何もない空っぽの部屋よりは、家具やインテリアを置いた部屋の方が具体的な生活シーンをイメージしやすく、さらにおしゃれな家具やインテリアがあれば部屋もより魅力的に見えます。

そのため、ホームステージングには成約率を高める効果があるとされてきました。

 

しかしながら、ホームステージングをするためには家具やインテリアを用意する必要があり、手間もコストもかかるため、賃貸物件ではなかなかホームステージンングまで実施する例はありませんでした。

そこで登場したのが、家具やインテリアを用意せずに、CGを利用して手軽にホームステージングを実現するバーチャルステージングのサービスです。  

2.バーチャルステージングの導入メリット

バーチャルステージングを活用している賃貸物件はまだ多くはありませんが、バーチャルステージングの導入には、次のようなメリットがあります。

1)ホームステージングと比較し、かかる費用は約1/10

ホームステージングの場合、家具をレンタルし、物件まで搬入しなければなりません。

そのため、レンタル費用や搬入費用がかかり、レンタルできないこまごまとしたインテリアの購入費もかかります。  

しかし、バーチャルステージングは家具やインテリアの写真を元にコンピューター上で部屋の写真と合成していく作業をするため、レンタルや搬入にかかる費用は一切かかりません。

そのため、ホームステージングと比べて費用を大きく抑えることができます。

部屋の大きさや制作会社によって画像の作成費用は変わってきますが、一般的にバーチャルステージングはホームステージングのコストの1/10程度で実現できるといわれています。

2)写真があれば、すぐに作成できる

バーチャルステージングの場合、家具やインテリアを部屋に運び込む作業も、配置を考える作業も不要です。

室内写真の撮影は、制作会社に依頼することもできますし、オーナー自身が撮影することも可能です。

撮影を依頼する場合も、室内の写真を撮るだけなので長時間の立ち合いも不要です。

手間や時間をかかずにイメージ画像を作成できる点も、バーチャルステージングのメリットでしょう。

3)ポータルサイトでライバル物件と差別化でき、反響率UPも期待ができる

バーチャルステージングで作成した写真をポータルサイトに掲載すれば、ライバルとなる近隣物件と差別化ができるでしょう。

誰もいない空間が広がる物件写真に比べれば、家具やインテリアの配された部屋の写真は、格段におしゃれに見えます。

そして、部屋で生活するイメージがわきやすくなるため、問い合わせの増加にもつながると考えられます。

4)作成1回で画像は何度でも使用可能

バーチャルステージングは、一度画像を作成すれば、その後は何度でも使用することができます。

同じ間取りの部屋が空室になれば、作成したバーチャルステージング画像をそのまま利用することも可能です。  

退去の連絡を受けてから現在の入居者が退去するまでは、時間差が生じるはずです。

バーチャルステージングの画像があれば、退去前であっても過去のバーチャルステージングの写真を利用して早めに入居者の募集を開始できます。

たった1回画像を作成するだけで、何度でも利用でき、早期の入居者募集活動ができる点もバーチャルステージングの便利な点です。

5)SNS運用等、ポータルサイト以外の集客も利用できる

今は、インスタグラムなどのSNSを活用して部屋探しをしている若い世代も増えています。

写真映えするバーチャルステージングの画像であれば、ポータルサイト以外にもSNSでの入居者募集にも活用できるでしょう。

空室の写真に比べると、ぐっと見る人の目を惹きつける画像になるはずです。

3.バーチャルステージング利用時の注意点

オーナーにとってバーチャルステージング導入の最も大きなメリットは、入居者を獲得する確率をアップさせられることでしょう。

しかしながら、バーチャルステージングを利用する際には次のような点に注意しないと、その効果を十分に得られない可能性があります。

バーチャルステージング利用時の注意点をご紹介します。

1)ターゲットを明確にする

バーチャルステージングは、室内に家具やインテリアを配置することで、その部屋での生活をイメージさせやすくするものです。

したがって、作る画像は、引っ越したらこんな部屋に住みたいと思わせるような画像でなくてはなりません。

そのためには、入居者のターゲットを明確に絞り込むことが大切です。  

例えば、若い単身世帯を対象にした賃貸物件であっても、男性をターゲットとするのか女性をターゲットとするのかは違ってくるでしょう。

男性の場合は、ブラックやブラウン、グレーなどの落ち着いた色合いでかつ、無駄のないスタイリッシュなデザインの家具やインテリアが好まれます。

一方、女性の場合は白やパステルカラーなど、温かみがあり、明るい雰囲気の色合いを好む傾向にあります。

直線的なデザインよりも丸みのある曲線的な家具が好まれやすく、全体的に柔らかな雰囲気の部屋を好む人が多いようです。  

したがって、バーチャルステージングを行う際には、ターゲットを明確に定めないと中途半端な画像になってしまい、画像を見た人に与えるインパクトも弱くなってしまいます。

バーチャルステージングを利用する際には、しっかりと部屋のターゲットを明確にし、そのイメージを制作会社に伝えてから画像を作るようにしましょう。

2)過度な表現はNG

バーチャルステージングは、バーチャルゆえに、作りこもうとすればどこまでも仮想の世界を作り出せてしまいます。

実際には、築年数が経過した古い部屋にも関わらず、ドアや壁紙まで新しく見えるように変えてしまう表現はNGです。

2階の部屋であるのに高層階にある部屋から見えるような窓の眺望に加工してしまうことも、現実とは離れすぎて広告として問題が出る可能性があります。  

もし、現実とはかけ離れた画像で問い合わせの件数が増えたとしても、内見者が画像とのあまりの違いに衝撃を受ければ、成約には至らないケースが多くなると考えられます。

バーチャルステージングを利用する際には、実際の部屋を加工するのではなく、室内に家具やインテリアを加える合成処理に留め、その部屋で生活するイメージを作り上げることが大切です。

4.バーチャルステージングの費用

バーチャルステージングに興味はあるけれど、費用がどのくらいかかるのかが分からい場合、なかなか導入までには至らないでしょう。

バーチャルステージングの費用は、作りこみの範囲や精度、部屋の広さによっても異なりますが、約1万~5万円程度です。

この程度の費用であれば、他の空室対策と比べてもかなり割安で実施できるのではないでしょうか。

周辺の物件と比べても条件は悪くないはずなのに、ポータルサイトに情報を掲載しても反響が少ないという場合はバーチャルステージングの活用をおすすめします。

5.バーチャルステージングを利用していない物件が多いのでチャンス

バーチャルステージングは、CG技術を活かして、室内の写真に家具やインテリアを配置し、入居後の生活をイメージさせやすくするものです。

賃貸物件においては、バーチャルステージングを利用しているケースはまだ多くはありません。

したがって、ポータルサイトやSNSにバーチャルステージングで作成した画像を今掲載すれば、ライバル物件と差別化ができ、多くの反響を得られる可能性が高くなります。

バーチャルステージングを活用する際には、ターゲット層を明確に設定し、これに合わせた部屋のイメージを作ることが大切です。

また、現実とかけ離れた室内を作り上げても、内見後に入居にまで至る確率は低くなります。

バーチャルステージングを活用する際には、しっかりとターゲットを絞り込み、現実に即した部屋のイメージを作るようにしましょう。  

 

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監修者
西原 勇太【株式会社ランドネット】
西原 勇太【株式会社ランドネット】
賃貸仲介・管理をはじめ売買や開発に携わり、不動産の総合キャリアを構築。多角的な視点と提案でオーナーの賃貸経営をサポート!【資格】宅地建物取引士・公認 不動産コンサルティングマスター【不動産業界歴】17年

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