マンション建て替えも居座る入居者に困窮…それでも立ち退きに導けた理由は?
成功事例
「立ち退きを拒否する入居者に困っている…」。
建て替え予定のアパート・マンションに居座る入居者に対し、頭を抱えている賃貸オーナーもいらっしゃるのではないでしょうか。
当社では、建て替えの日が迫るも入居者が居座り続ける管理物件にて、立ち退きに成功した事例があります。
対応にあたった社員は、いかにして立ち退かない入居者に退去を促したのでしょうか。
社員へのインタビューをもとに、奏功した対応の一部始終を所要時間3分の記事で紹介しています。
居座り続ける入居者に退去してもらいたいオーナーは、ぜひご一読ください。
目次
1.再開発で区分マンションの建て替えが決まるも、立ち退かない入居者
本記事でご紹介するのは、当社の管理物件で起きた実話です。
街の再開発で築40年台の区分マンションを建て替えることになりましたが、1人の入居者が立ち退きを拒否。
およそ2年もの間居座り続ける事案が発生したのです。
1)定期借家契約の提案を却下され、管理組合からは退去要請の催促も…。

建て替えに備え、当社ではあらゆる手段で入居者に退去をお願いしました。
工事開始までに数年間の猶予があったこともあり、入居者が十分に準備をしたうえで退去できる方法がないかを賃貸管理のスタッフ総出で模索。
その結果、契約形態を自動更新となる普通借家契約から、2年間の定期借家契約への切り替えを打診しました。
しかし、入居者に受け入れてもらえず、早くも立ち退き交渉は暗礁に乗り上げたのです
この問題を担当していた社員Sは「他の住人が次々と退去し、工事開始の日が迫りくる中で焦りを感じていた」と話します。
追い打ちをかけるように、残っている部屋のオーナーだけで共有のエレベーターに掛かる電気代を支払うようマンション管理組合が要請。
管理会社にとっては、立ち退きを催促されているかのようなプレッシャーを感じる状況となり、同じくオーナーも居座り続ける入居者に頭を抱えていたそうです。
2)信頼関係の構築で転機到来!?退去しない理由を明かした入居者

居座る入居者と、オーナーのために立ち退きに導きたい管理会社。
相反する立場から時に関係が悪化し、事態が泥沼化する恐れもあります。
こうした慎重かつ丁寧な対応が求められる賃貸管理の局面において、社員Sがとった行動は、居座る入居者との信頼関係の構築でした。
まずはコミュニケーションを図ろうと、街の再開発に伴うマンション建て替えの必要性を話しました。
また、立ち退きに掛かる費用をオーナーが負担してくれる旨も説明。 さらには、立ち退きを拒否する入居者の考えや言い分に対して、親身に耳を傾けながら、徐々に会話ができる関係性を築いていきました。
すると、『所有する商用車を止められる契約駐車場がない。
駐車場を探す時間もないため引越しが難しい』と、頑なに退去を拒んでいた入居者が居座る理由を突如明かしてくれたのです。
その言葉を聞いた社員Sが早速行動に移します。
2.管理会社の対応に心動く居座る入居者!ついに退去を決意!?

退去しない理由に加え、入居者がひそかに希望する引越し先のエリアも聞き出すことに成功した社員S。
そのエリアに赴き、普通車よりも少し大きい車両を止めることができそうな契約駐車場を探し歩きました。
「紫外線が強く降り注ぐ夏場の炎天下で、駐車場探しはまさに体力勝負だった」と振り返ります。
半日以上かけて見つけた駐車場は、数十カ所に及びました。 しかし、目星はなく、岐路につくことになったそうです。
後日、社員Sは入居者に報告。 スマートフォンで撮影した数十カ所に及ぶ駐車場の写真を提示し、探し歩くも大きめの車両を止められる場所が見つからなかった旨を説明しました。
すると、平然としていた入居者の様子が一変。
自分の代わりに駐車場を探してくれた社員Sの献身的な姿勢に感動し、遂に退去を前向きに検討する意向を示したのです。
3.当社スタッフとの約束を果たし退去へ!建て替えも予定通り着手

同事案では、居座る入居者への対策として、関係性の構築が退去を促す決め手になりました。
その後、入居者は商用車を止められる駐車場を自力で見つけ出し契約。 社員Sとの約束を果たすかのように、数年間居座り続けた部屋を明け渡しました。
オーナーは相場並みの立ち退き料を負担するのみで事なきを得、建て替えも予定通りに着手することができたそうです。
対応に奔走した社員Sは、「入居者が引き起こすトラブルの解消には、関係性の構築がカギになる。
管理会社が適切なコミュニケーションを図り、入居者が申し入れを聞き入れてくれるようになることで、オーナーの困りごとも解決への糸口が見えてくるでしょう」と語ります。
まとめ

本記事では、居座る入居者をどうにか退去させた実例を紹介しました。
建て替えを予定しているのに入居者が退去せず困っているオーナー様は、トラブル解消の一案としてご参考ください。
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