賃貸物件の空室対策:入居者が喜ぶ「無料Wi-Fi設備」を導入!その手順と効果は?
空室対策
昨今のデジタル化において、インターネットを利用できる住環境は入居者にとって必須条件です。
本記事では、賃貸住宅に無料Wi-Fi設備を導入する効果、その手順とコストについて詳しく解説します。
1.Wi-Fi設備の導入が空室対策に効果的な理由
Wi-Fi設備の導入は、なぜ空室対策に効果的なのでしょうか。
Wi-Fi設備の導入と空室対策の関係をご説明します。
1)無料インターネット設備は入居者に人気の設備
賃貸住宅設備の需要動向を毎年調査している全国賃貸住宅新聞社が、2022年10月に2022年の入居者の人気設備ランキングを発表しました。
「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まる」ランキングの1位は、単身者向け物件でもファミリー向け物件でも「インターネット無料」です。
特に単身者向けの賃貸物件では、インターネット無料は8年連続での1位となっています。
同じく全国賃貸住宅新聞社が「入居者に人気の設備」をテーマに実施した調査では、2022年に入ってから部屋探しをする人の希望が大幅に増えた設備の1位はインターネット無料、2位が高速インターネットであったと発表しています。
コロナ禍でリモートワークが広がったことにより、賃貸物件に対する無料インターネット設備のニーズはさらに高まっていることがわかります。
2)インターネット無料物件が人気の一方で、通信速度などに不満を抱く場合も
現在では、ほとんどの人がスマートフォンを持ち、パソコンだけでなく、テレビをはじめとしたさまざまな家電もインターネットに接続できるようになりました。
現在の生活においてインターネットは不可欠なものであり、賃貸住宅に住む場合にインターネットを無料で使えれば入居者が通信料金と工事にかかる費用を節約できるため、大きなメリットとなるのです。
しかし、インターネット無料設備を導入している賃貸住宅の中には、インターネットの通信速度が遅いケースやつながらないケースなどもあります。
インターネットが無料であってもインターネットに関する不満が多いようであれば、入居者の満足度は低下し、空室につながってしまう可能性があります。
インターネット無料で入居者を満足させるためには、高速通信が可能で、つながりやすい回線を選ぶ必要があると言えるでしょう。
3)無料Wi-Fi設備なら入居者の満足度をより高められる
前述したように最近ではスマートフォンをはじめとし、ワイヤレス通信が可能なスマート家電も増えています。
インターネット無料物件の場合は、インターネットの通信料は節約できるものの、入居者は自身でWi-Fiルーターを購入しなければWi-Fiを利用できません。
しかし、無料のWi-Fi設備が導入されていれば入居者はルーターの購入費も節約できるのです。
格安スマートフォンも増えている中、自宅でWi-Fi設備が整っていればスマートフォンをどれだけ自宅で利用しても、通信料はかかりません。
インターネット設備だけでなく、Wi-Fiが無料で利用できる賃貸物件であれば、入居者の満足度はより高くなるでしょう。
2.Wi-Fi設備導入による空室対策の具体的な効果とは
インターネット無料は入居者に人気の高い設備であり、かつWi-Fiも無料で利用できるとなればさらに入居者の満足度を高められます。
では、Wi-Fi設備を賃貸アパートやマンションに導入すると空室対策として具体的にどのような効果を期待できるのでしょうか。
1)物件検索に表示されるため、目に留まる確率が高まる
引っ越しを考える人の多くは、インターネットで物件の検索を行います。
物件検索サイトでは、絞り込み条件の一つとしてインターネット無料の項目を設けています。
インターネット無料設備を導入すれば、物件の検索結果に表示されるため、物件を探す人の目に留まる確率が高まるでしょう。
2)ライバル物件との差別化
周辺エリアにある同じような条件の賃貸アパートやマンションがある場合、入居者はWi-Fi無料物件とインターネット無料物件、またはインターネット無料設備のない物件の中からどれを選ぶでしょうか。
インターネット無料設備があれば家賃が割高でも入居を検討する人が多いように、Wi-Fi無料はWi-Fiルーターの準備も不要となるため、より入居者に魅力的な物件として映ることでしょう。
Wi-Fi無料設備の導入は、ライバル物件との差別化につながるのです。
3)退去防止が空室対策につながる
現在の入居者に長く入居してもらえれば、空室が発生することもないため、新たな入居者を募集する必要はありません。
つまり、現在の入居者の退去を防止することが最大の空室対策になるのです。
無料のインターネット設備がない賃貸物件への引っ越しの場合、入居者には工事の手続きと工事費用の支払い、毎月5,000円程度のランニングコスト、さらにWi-Fiルーターの購入といった負担がかかります。
引っ越しによって支出が増えるとなると、退去せずに現在の部屋に住み続けるという選択肢を選ぶ人が多くなるでしょう。
無料Wi-Fiの導入は、入居者の退去抑制の面でも効果を期待できます。
※あわせて読みたい記事
空室対策に使える賃貸の人気設備2024を紹介!導入後に家賃アップの可能性も
3.Wi-Fi設備の導入手順とその場合の費用はどのくらい?
賃貸アパートやマンションに無料Wi-Fi設備を導入すると、空室対策として効果を発揮する理由についてご紹介してきました。
では、実際に賃貸アパートやマンションにWi-Fiを導入するにはどのような手続きが必要になるのでしょうか。
また、費用はどの程度かかるのでしょうか。
1)アパートやマンションにWi-Fi設備を導入する手順
Wi-Fi設備の導入手続きは、主に次のような流れになります。
設備の導入工事には時間がかかる場合もあるため、入退去シーズンに合わせて導入を検討したい場合は早めに問い合わせた方がよいでしょう。
- Wi-Fiを提供する業者の情報を集める。
- 複数の業者から話を聞き、業者を選定する。
- 工事費やランニングコストの見積もりを依頼
- 工事費やランニングコストの見積もりを依頼
- 工事終了後、Wi-Fiサービスの提供が開始される。
2)Wi-Fi設備導入方法の違いによって工事費は変わる
Wi-Fi設備の導入方法には複数の方法があります。
例えば、木造や軽量鉄骨造りのアパートの場合は、エントランスなどの共用部や外壁などにWi-Fi機器を設置し、各部屋へWi-Fiを飛ばすことが可能です。
各部屋での工事は不要となるため、初期費用を抑えることが可能です。
マンションの場合は各部屋にLAN配線を行い、据え置き型かコンセント型のWi-Fiルーターを設置する方法が適しているでしょう。
すでにインターネット無料設備を導入している賃貸アパートやマンションの場合は、各居室にWi-Fiルーターを設置すれば、ルーターの購入費用だけが必要になり、工事費は不要です。
また、月々のランニングコストが増えることもありません。
3)Wi-Fi設備の工事費用とランニングコストの目安
Wi-Fi設備の工事費用と月々の料金はどの業者と契約するかによっても変わります。
例えば、木造2階建て10戸のアパートの場合、初期費用は約3万円~40万円。
月に換算すると約1万円~3万円程度のランニングコストです。
置き型Wi-Fiを設置する場合は、ルーターの購入費が約5万円~10万円程度となります。
Wi-Fi設備の導入にかかった費用は、家賃や共益費などを値上げすることで対応できるでしょう。
無料Wi-Fi設備を導入することで、インターネットの通信費用を毎月5,000円程度節約でき、さらにスマートフォンの通信料も節約できるとなれば、多少家賃や共益費を値上げしても入居者の反感を買うケースは少ないと考えられます。
オーナーが費用を負担する場合であっても、空室が続き、家賃の収入が低下することを考えれば、費用対効果はプラスになるのではないでしょうか。
まとめ
スマートフォンやインターネット通信は現在の生活に欠かせないものです。
インターネット無料設備は、入居者に人気の設備ランキングの1位となっており、コロナ禍でさらにその需要は高まっています。
現在は、まだ無料インターネットを導入していない賃貸物件もあり、無料インターネットよりもさらに利便性の高い無料Wi-Fi設備の導入は、賃貸アパートやマンションの空室対策として有効だと言えるでしょう。
業者はさまざまなWi-Fi導入プランを用意しており、設備の導入には1~3か月程度の時間がかかります。
導入を検討する際には複数の業者に相談し、所有する賃貸アパートやマンションに適したプランを提供する会社を選ぶようにしましょう。
また、工事完了までは時間がかかるため、導入時期を決めている場合は早めに問い合わせることをおすすめします。
その賃貸管理のお悩み…
ランドネットにお任せください!
- 1棟アパート・区分マンションの空室対策に特化
- 入居率99.03%(2024年12月1日現在)
- 首都圏メインに全国17エリアで管理
- 管理戸数8,789戸(2024年12月1日現在)
- 管理手数料は月額賃料の3.3%〜
満室経営を全面的にサポートします。
まずは『無料相談』をご利用下さい!