【空室対策】賃貸住宅の人気設備は?家賃アップの可能性も!

収益アップ

空室対策や入居率アップのために、賃貸住宅における設備の見直しを検討しているオーナーは多いのではないでしょうか。

入居希望者が物件を選ぶ際には、立地や間取り以上に設備の有無も比較しているといいます。

近隣よりも早く入居者が決まる物件にできるよう、ぜひ人気設備の導入を検討しましょう。

今回は、全国賃貸住宅新聞が発表した「入居者に人気の設備ランキング2023」から、単身者向け・ファミリー向け物件の人気設備をご紹介します。

1.周辺相場より家賃を引き上げられる設備

物件に備え付けられた設備によっては、周辺の相場よりも高い家賃を支払っても入居したいと思えるほど魅力的な物件になります。

入居者が単身者・家族連れであるかによってニーズは変わりますが、どちらも共通して生活をより便利にする「付加価値」が重視されています。

1)インターネット無料が1位

単身者向け

1位

インターネット無料

2位

エントランスのオートロック

3位

高速インターネット(1Gbps以上)

 

ファミリー向け

1位

インターネット無料

2位

エントランスのオートロック

3位

追いだき機能

全国賃貸住宅新聞社『入居者に人気の設備ランキング2023』を基に当社で作成

 

「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる」設備として1位を獲得したのは、単身者向け・ファミリー向けともに「インターネット無料」です。

単身者向けでは9年連続、ファミリー向けでは8年連続で1位を獲得するほど注目されています。

一説によれば、無料インターネット回線が設置されていると、家賃が周辺の相場よりも5,000円高い物件でも選ばれやすいといわれています。

インターネット回線の使用料は月額4,000円程度のため、相場より5,000円高い家賃だと入居者からすれば損をしているように思えます。

 

しかし、インターネット回線は申し込みから開通までに一定の期間が必要なため、入居後すぐに使い始められるとは限りません。

また、退去時に解約する際に解約料が取られる場合があるなど、後からまとまったコストがかかる場合があります。

申し込みや解約にかかる手続きの手間が無くなり、入居後すぐにインターネットを使える点が入居希望者から高く評価されていると考えられます。

なお、インターネット無料物件を支持するのは、主に家族の通信コストを抑えたい30~40代が中心です。

10~20代の若年層の単身世帯では、スマートフォンのデータ通信使い放題プランで用途に足りるため、インターネット無料物件を重視しない傾向が見られます。

2)エントランスのオートロックが2位

2位は単身向け、ファミリー向けともにエントランスの「オートロック」がランクインしました。

近年では特に単身女性からのニーズが高まっており、家賃相場よりも高くても契約が決まるほど重視される設備となっています。

こうした背景を反映してか、最近の新築物件には当たり前のように設置されており、「築浅=オートロックあり」という現象が起きています。

3)高速インターネットと追い焚き機能が3位

3位は単身世帯とファミリー世帯で設備が分かれました。

単身世帯では「高速インターネット」のニーズが高く、1Gbps以上の速度を持つインターネット回線設備が人気を集めています。

その背景にはリモートワークのために安定して速度が速い回線が必要であるという事情があります。

ただし、ファミリー世帯のニーズも高く、6位にランクインしています。  

ファミリー向けでは。お風呂の「追い焚き機能」がランクインしました。

子どもが大きくなると親と一緒に入浴しなくなるため、1日に複数回の入浴タイミングが発生することが高いニーズの背景にあると考えられます。

なお、単身世帯では追い焚き機能のニーズは低く、トップ10圏内にランクインしていません。

2.入居を左右する設備は?

多くの入居者は、賃貸物件に快適な住み心地を求めます。

先進的で高価な設備でなくても、最低限入っていなければ入居をためらう必須設備も存在します。

1)エアコンが1位

単身者向け

1位

エアコン

2位

TVモニター付きインターホン

3位

室内洗濯機置き場

 

ファミリー向け

1位

エアコン

2位

室内洗濯機置き場

3位

TVモニター付きインターホン

 

単身者向け、ファミリー向けともに「この設備がなければ入居が決まらない」設備の1位は「エアコン」となりました。

例年続く猛暑の影響により、日本国内では地域を問わずエアコンの重要性が高まりました。

もはや「あって当たり前」と扱われる設備となったエアコンは、あることがプラスになるのではなく、無いことがマイナスに扱われるようになっています。

2)TVモニター付きインターホン、室内洗濯機置き場が2位・3位

続いて必須と考えられる設備は、「TVモニター付きインターホン」「室内洗濯機置き場」です。

TVモニター付きインターホンは単身者向けで2位、ファミリー向け3位にランクイン。

室内洗濯機置き場はファミリー向けで2位、TVモニター付きインターホンが3位と、順位は逆ながらどちらの設備も高いニーズがあることがうかがえます。

 

TVモニター付きインターホンは、エントランスのオートロックと同様にセキュリティに対する関心が高い現代において、非常に高いニーズを獲得しています。

特に単身世帯の防犯において高い効果を発揮するため、男女問わず無くてはならない設備のようです。

 

室内洗濯機置き場を必須とする背景には、プライバシーを重視するようになった時代の流れが考えられるでしょう。

若い世代ほど室内に洗濯機置き場があることは当たり前の光景であり、洗濯機を室外にしか置けない時点で選択肢にすら入らないといわれています。   

TVモニター付きインターホン・室内洗濯機置き場・エアコンは、必須設備として推奨する管理会社もあるほど、現代の賃貸住宅にはなくてはならない設備だと言えるでしょう。

3.入居者に敬遠される設備は?

ここまでは人気の設備、必須の設備をご紹介しました。

いずれも設置することで入居希望者の満足度が上がる設備ばかりでしたが、以下では入居希望者が敬遠する設備を紹介します。

ワースト3位はバランス釜

正式名称は「バランス型風呂釜」といい、浴槽横のガス給湯器でお湯を沸かすタイプの給湯設備です。

昭和時代には多くの家庭に設置されていましたが、1990年代以降は集中給湯システムが主流となったため、新築の物件に設置されることはほとんど無くなりました。

30代以下の若年層では生まれたときから集中給湯システムしかなかった人も多く、使い方が分からない人も珍しくありません。

また、バランス釜が設置されている物件は築40年前後が経過していることから、結果としてバランス釜が設置されている物件の人気は下落傾向にあります。

ワースト2位は室外洗濯機置き場

室内洗濯機置き場が必須設備とされる一方、室外にしか洗濯機を置けない物件は、プライバシーの保護や雨や雪の時に洗濯がしにくい点、洗濯機本体が傷みやすいといった理由で敬遠されています。  

ワースト1位は3点ユニットバス

入居希望者が敬遠する設備のワースト1位は「3点ユニットバス」です。

バス・トイレ・洗面台が全てバスルーム内に設置されているユニットバスは1960年代中盤から2000年頃までに急激に拡大しました。

狭い敷地を有効に活用できる設備として当時の賃貸物件オーナーやホテルオーナーから人気を集めましたが、バスが使いにくくなる点や、不衛生になりがちな点が敬遠され、近年では家賃1万円台の物件でも入居者が決まらないほどの不人気となっています。  

まとめ

入居者が賃貸物件に求める条件は人それぞれですが、共通して安全で快適な生活に必要な設備へのニーズは高まっています。

物件の作りや予算によっては全ての設備の設置は困難ですが、必須と言われる設備を中心に環境を整え、周辺の物件に負けない条件を整えるとよいでしょう。

 

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監修者
櫻井 彰人【株式会社ランドネット】
櫻井 彰人【株式会社ランドネット】
原状回復工事や入居者募集をメーンに活躍!空室に悩むオーナーを幾度となく救ってきたリーシング(空室改善)のエキスパート。【資格】宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士【不動産業界歴】13年

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