洗濯機置き場を室内に設置!費用と賃貸オーナーのメリットを解説

漏水・雨漏り

洗濯機置き場が室内にないと、入居者にはさまざまな不便が生じるため、室内洗濯機置き場があることを前提として賃貸物件を探す人は少なくありません。

しかし、賃貸物件の中には、洗濯機を室外に設置しなければならない物件、又は洗濯機置き場がない物件もあるでしょう。

そのような場合は、早急に室内洗濯機置き場の設置を検討した方がよいかもしれません。

では、洗濯機置き場を室内に設置するためには、どのような工事が必要になるのでしょうか。

今回は、洗濯機置き場を室内に設置するメリットと設置工事にかかる費用についてご説明します。

1.室内洗濯機置き場は賃貸物件入居時の必須条件

全国賃貸住宅新聞が2020年に行った調査によると「この設備がなければ決まらない」ランキングの第1位は、単身者編とファミリー編ともに「室内洗濯機置き場」でした。

室内に洗濯機置き場がない物件は、そもそも引っ越し先を検討する際の選択肢にも入らない可能性が高いというわけです。

ポイント

2023年時点ですと、エアコンに変わっていますが洗濯機置き場が上位なのは相変わらずになります。

2.洗濯機置き場を室内に設置することで得られる入居者のメリット

洗濯機置き場を室内に設置すると、入居者は次のようなメリットを得られます。

1)人目を気にせず洗濯ができる

洗濯機が室外に置かれている物件の場合、ベランダに設置するケースと共用廊下に設置するケースがあります。

廊下に洗濯機置き場がある場合は、その他の入居者が廊下を通るため、洗濯物を他人に見られてしまう可能性があります。

特に、女性の場合は洗濯機が他人の目に触れる可能性がある点は非常に気になるところです。

しかし、室内に洗濯機置き場があれば、人目を気にせず安心して洗濯ができます。

2)洗濯機が汚れない

洗濯機置き場が室外にあると風雨にさらされるため、洗濯機が汚れやすくなります。

外側だけでなく、洗濯層の中にまで砂ぼこりや雨水、虫などが入り込んでしまうこともあるでしょう。

洋服やタオルなどをきれいにする洗濯機自体が汚れてしまうと不衛生だと感じる方もいるはず。

また、日光を浴びて洗濯機の劣化が早まるケースもあります。  

室内に洗濯機置き場があれば、外のほこりや雨水が入り込むことはないため内部を清潔に保つことができます。

風雨や直射日光にさらされることもないため、故障や劣化のリスクも避けられます。

3)いつでも洗濯ができる

洗濯機を外に置くと、脱水の時の振動や音が大きく響きます。

そのため、朝や夜などは音を気にして洗濯ができないケースもあります。

しかし、人の生活リズムはさまざまであり、日中に洗濯ができる人ばかりではありません。

忙しい方の場合は、洗濯ができるチャンスが少なく、ストレスを感じることもあるでしょう。  

室内に洗濯機があれば、外に置いてある場合よりも近隣への音漏れの心配が少なくなるため、出勤前や帰宅後など日中以外にも洗濯がしやすくなります。

外置きの場合よりも時間を気にせずに洗濯機を使いやすくなるのは、入居者にとってメリットが大きいでしょう。

3.洗濯機置き場を室内に設置することで得られるオーナーのメリット

室内洗濯機置き場は賃貸物件の入居希望者のニーズが高い設備であり、室内洗濯機置き場を設置すればオーナーにも次のようなメリットがあります。

1)空室対策として有効

前述のように、賃貸物件に入居を希望する人の多くが室内洗濯機置き場のない物件には、入居しないと回答しています。

インターネットの物件検索サイトには、詳細条件として洗濯機置き場が室内にあるかどうかをチェックできるようにいなっています。

そのため、室内洗濯機置き場がない場合、物件検索時にさえ表示されない可能性もあるのです。  

洗濯機置き場を室内にすれば、物件検索時にも候補物件の一つとして表示されるため、入居希望者の目に触れる機会が多くなるでしょう。

室内洗濯機置き場の設置は、有効な空室対策になるといえるのです。

2)入居者トラブルを防げる

洗濯機置き場が外にあると、洗濯機を使用している時の音や振動などが原因で入居者同士のトラブルが発生する可能性があります。

洗濯機置き場が室内であれば、外に置いている時ほど騒音や振動が近隣の部屋に伝わらないため、このようなトラブルを未然に防げるようになるでしょう。

3)売却がしやすくなる

意外かもしれませんが、洗濯置き場がない物件は居住用の不動産投資ローンが通りにくい現状があります。

洗濯置き場がない=事業用物件(事務所)と判断されて物件評価額が下がるor融資不可になる金融機関があるのです。

つまり、あなたの物件を売却しようとする購入者のローンが厳しくなれば、当然高い金額で売却する事も難しくなります。

もし売却を考えているのであれば、洗濯置き場を室内に設けることはマストになりますので、是非覚えておきましょう。

4.室内洗濯機置き場の設置工事とかかる費用

室内洗濯機置き場を設置すると空室対策になり、入居者同士のトラブルの可能性も抑えられるというメリットがあります。

では、室内洗濯機置き場を設置する場合どのような工事が必要になり、どの程度の費用がかかるのでしょうか。

1)室内洗濯機置き場の設置工事

洗濯機は、電気と水を使います。 そのため、洗濯機を室内に置く場合は、電源と給水、排水設備が必要になります。

室内で給水管や排水管がある場所といえば、キッチンやお風呂、トイレです。

トイレの近くに設置した方がスムーズに工事ができるようになり、工事費用も抑えられます。

洗濯機置き場を設置する際には、漏水や匂いを防ぐために洗濯機を置くパンを設置するとよいでしょう。

見た目を向上させるだけでなく、床の腐食防止にもつながります。

2)室内洗濯機置き場の設置工事にかかる費用

洗濯機置き場の設置工事にかかる費用は、電源の位置や給排水管の位置によって異なります。

・洗濯機パンの設置 ・組み込み専用水栓接続 ・排水分岐接続 ・電源増設 ・水栓設置 ・周囲のクロス張り替え、床や壁の一部解体、復旧費用

一般的には、室内洗濯機置き場の設置には上のような工事が必要になり、費用は10~15万円程度が相場となるでしょう。

まとめ

洗濯機置き場が室外にある物件は、賃貸物件の入居希望者から敬遠される傾向にあります。

多くの賃貸物件情報サイトでは、室内洗濯機置き場の絞り込み条件があり、室内の洗濯機置き場がない物件は検索結果にさえ表示されない可能性があるのです。

洗濯機置き場をベランダや廊下に設置している物件で、長く空室期間が続いているような場合は、室内洗濯機置き場を設置することで空室リスクを減らせる可能性があります。

室内洗濯機置き場の設置工事にかかる費用は、物件の電源や給排水管の位置にもよりますが、10~15万程度で行えます。

空室が長く続くことを考えれば、室内洗濯機置き場の設置は費用対効果のよい空室対策になる可能性があります。

室内洗濯機置き場の設置を検討されるようであれば、ランドネット賃貸事業部のスタッフまでご相談ください。

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監修者
櫻井 彰人【株式会社ランドネット】
櫻井 彰人【株式会社ランドネット】
原状回復工事や入居者募集をメーンに活躍!空室に悩むオーナーを幾度となく救ってきたリーシング(空室改善)のエキスパート。【資格】宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士【不動産業界歴】13年

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