「一軒家の賃貸に借り手がつかない…」と悩むオーナーへ【戸建の空室対策】

空室対策

一軒家の賃貸住宅は、アパートなど集合住宅にはない利便性があることから、常に一定の需要があります。

入居者層はファミリーとなり、一度入居すれば長く住んでくれるでしょう。

しかし、一軒家であればどんな物件でも入居者が決まるわけではありません。

なかなか借り手がつかないようなら、入居者に避けられる原因を見直す必要があります。

本記事では、一軒家の賃貸住宅について、借り手がつかない理由と、空室対策をご紹介します。

1.借り手がつかない一軒家の賃貸とは?

一軒家は特殊なニーズに適するケースがあり、集合住宅とは異なる需要があります。

人気物件は集合住宅以上に競争率が高まる傾向も。

しかし、次に紹介するような理由から、なかなか借り手がつかない不人気物件になるケースも少なくありません。

とくに最初の3つのうち2つ以上当てはまったら、何かしらの対策が必要になるでしょう。

1)外観が古い

一軒家は集合住宅に比べ、築浅であることが求められない傾向にあります。

しかし、外観の古さは厳しく評価されます。

屋根や外壁の劣化が激しく、ツタが生えたままになっているような一軒家は、内見希望者を集めるのも難しくなるでしょう。

また、屋根や外壁が一見きれいでも、雨どいなどの設備が壊れたままになっていれば、内見から成約に進むのは厳しいかもしれません。

2)設備が不便

駅近で広い庭がある優良物件でも、設備の利便性が悪ければ、入居希望者から避けられやすくなります。

また、火力が弱い電気コンロや、屋外に設けられた洗濯機置き場など、入居希望者のニーズを満たせない設備が多い物件は、立地が良くても不人気となるかもしれません。

とくに水回り(お風呂やトイレから)から古さを感じる場合、内見者から敬遠されてしまいます。

3)駐車場がない・狭い

都内以外で駐車場がない場合は、空室が続く直接的な原因になります。

戸建ての賃貸を探している人は、「広い家に住みたい」といった以外の潜在的な悩みがあると考えられるでしょう。

その多くが、駐車場です。

 

地方であれば、1人1台保有し、最低でも1世帯に2〜3台の車を保有するのも珍しくありません。

都内の場合、マンション備え付けの駐車場は、入居者にとって家賃以外の固定費となる上に、抽選から外れてしまえば車を停めることすらできないケースに陥ります。

駐車スペースがある戸建の賃貸であれば、駐車場難民になることを避けられるため、一定の需要があるのです。

万が一、駐車場がない一軒家の賃貸は、早急に対策が必要になるでしょう。

4)内装が古い

入居希望者の多くは、内見時に内装もしっかりとチェックします。

入居後の生活をイメージしたい内見者にとって、内壁の汚れや傷みの印象はよくありません。

また水回りや照明、備え付けの家電から古さを感じさせてしまうと、内見を成約に結びつけるのは困難になります。

5)家賃が高い

集合住宅と比べて、一軒家は部屋数が多く、物件数が少ない傾向にあります。

そのため、家賃は集合住宅よりも高めに設定しやすく、相場よりも高い家賃設定のために借り手が見つかりにくくなります。

家賃相場は地域によって異なりますので、他の地域にある類似物件と同じ家賃に設定したとしても、入居者が決まる保証はありません。

もし借り手が決まらない状態が長期間続いているようなら、地域の相場に合わない家賃を設定している可能性が考えられるでしょう。

関連:家賃設定の秘訣!賃料相場の正しい調べ方

6)ポータルサイトに正しく情報が登録されていない

入居者募集は、ポータルサイトに物件情報を掲載して行います。

近年の賃貸物件探しは、ポータルサイトが主流です。

広告掲載では、入居者に正しく情報を提供することが重要になるでしょう。

2.一軒家の賃貸に住む入居者層とは?

まとめ

一軒家には、集合住宅にはないメリットも。

家族構成や趣味などの事情で、集合住宅に住めない入居希望者からの需要があります。

一軒家の賃貸住宅に住むのは、以下のような入居者層です。

1)家族連れ

一軒家は集合住宅よりも広い間取りの物件が多く、家族連れからの人気が高い傾向にあります。

子どもが多い家庭や、三世代同居など家族の人数が多い世帯は、集合住宅では部屋数が足りず、一軒家を選ぶ傾向が強くなるのです。

また、一軒家は隣家との間隔が広く、自宅から出る騒音が周辺の迷惑になる心配が少ないでしょう。

そのため、子どもの声やペットの鳴き声が騒音トラブルになることを避けたいといった事情にもマッチします。

2)周囲からの騒音を避けたい人

近隣との騒音トラブル回避を目的に、一軒家を選ぶ人もいます。

一軒家は隣家との間隔を広く取る傾向があるため、生活音や話し声、ペットの鳴き声を避けたい層から人気があります。

なお、交通量の多い道路沿いに建てられた一軒家は、車の騒音を回避できません。

そのため、騒音対策を重視する層からは、閑静な住宅街の一軒家が支持されやすいといえます。

3)庭や専用駐車場が欲しい人

家に隣接した広い庭に憧れる入居者は少なくありません。

家族揃ってのバーベキュー、家庭菜園やガーデニングといった趣味を楽しむための庭がある生活は、一軒家だからこそ実現の可能性があります。

また、広い庭や空間を駐車場にしたい人にとっても、一軒家は向いています。

集合住宅では、複数台の自動車を置く駐車場を確保するのは簡単ではありません。

そのため、広い庭や駐車場がある一軒家のニーズは高いといえるでしょう。

関連:「持ち家を貸したい!」一軒家を賃貸にする方法とメリット&デメリット

3.一軒家の賃貸向け空室対策

アイデア

高いニーズがあるはずなのに、なかなか借り手がつかない一軒家は、何らかの対策を打つ必要があります。

空室に悩む一軒家のオーナーは、次に紹介する対策をお試しください。

1)外装のリフォーム

外装は、物件の第一印象を大きく左右します。

見た目が良ければ、内見へ繋がりやすくなるため、空室対策としてまずは外装の手入れを検討しましょう。

塗装の剥がれや、汚れが目立つ程度なら外壁塗装のし直しで十分です。

壁材に傷みが見られるようなら、張り替えを検討する必要があるかもしれません。

2)設備の見直し・交換

入居者の住み心地を向上させる空室対策として、設備の見直しが有効です。

古くて使いにくい風呂・キッチン・洗面台・洗濯機置き場といった水回りは、内見時の悪印象に直結します。

そのため、リフォームの優先度を上げる必要があるでしょう。

資金に余裕があるなら、新型エアコンの設置がおすすめです。

付帯設備にエアコンがあれば、借り手はエアコンを購入する必要がなくなりますので、他の物件よりも入居してもらいやすくなります。

関連:【空室対策】水回りリフォームの時期や費用は?台所・お風呂・洗面台・トイレ【一挙解説】

3)駐車場の新設・近隣の月極駐車場との提携

ひと昔前に建てられた一軒家は、駐車場を設けないケースも存在します。

このような物件の場合、庭の一部を解体して駐車スペースを作ることがオススメです。

解体費用は掛かりますが、大幅なリフォーム・リノベーション工事を実施するよりも、安く済みます。

また、駐車場代を借主が払わなくて済むという金銭的なメリットを与えることも可能です。

何より、駐車場がない戸建ての場合、賃貸マンションが競合となります。

ライバル物件との差別化も踏まえ、ぜひ家賃を下げる前に検討したい対策です。

4)募集要件の見直し

外装や内装、設備に問題が無くても入居者が決まらない物件は、募集要件に理由がある場合があります。

家庭の都合で、契約期間が定められている定期借家契約を避けたがる借り手は少なくありません。

もし、いずれ自分で住む予定があるといった都合がないようなら、契約期間の上限が定められていない一般借家契約を採用するとよいでしょう。

5)ポータルサイトの掲載情報の見直し

もし問い合わせ自体が少ないようなら、ポータルサイトの掲載情報を見直してみましょう。

多くのポータルサイトでは、物件区分を登録する必要があります。

誤って一軒家をアパート・マンションとして登録してしまうと、一軒家を探している入居希望者の目に留まる可能性は大きく下がってしまうでしょう。

ポータルサイトへ登録する際は、一軒家を探している人が物件の情報にたどり着けるよう、正しい情報を登録するように注意しましょう。

6)フリーレント、敷金・礼金ゼロを導入

一軒家を希望する借り手の多くは、ファミリー層であり、数十年といった長期間の契約を希望しています。

部屋探しを慎重に行う傾向があり、高額になりがちな引越しの初期費用を安くしてあげれば、入居のハードルを下げる効果も期待できます。

まずは、敷金・礼金をゼロにし、興味を持ってもらいやすくするとよいでしょう。

他の物件と比較して迷っているようなら、数カ月分の家賃を無料にするフリーレントをサービスにしてもいいかもしれません。

子どもがいる家族連れは、借りた家が長期間に渡り生活の基盤となりますので、長期的には十分な家賃収入が期待できるでしょう。

関連:賃貸の平均居住期間はどれくらい?長く住んでもらう方法を伝授

7)家賃の値下げ

家賃の値下げは、入居者募集において有効な手段のひとつです。

部屋探しを行っている人は、家賃の金額に非常に敏感になっています。

多くの場合、支払える家賃の金額を最優先に物件を探しますので、家賃の値下げは空室対策として有効な手段になるでしょう。

 

ただし、入居時に契約した家賃は、オーナーの一存で引き上げるのは簡単ではありません。

引き上げる正当な理由があったとしても、借り手側が納得できずに、退去を選ぶかもしれません。

家賃の値下げにともなう損失は、長期間発生し続けます。

家賃を下げるのは、最終手段だと考えましょう。

4.一刻も早く戸建てを貸したいにオススメな空室対策

当社では、あらゆる空室対策を実施してきました。

そのなかでも、コストパフォーマンスが高く、即効性のある施策は以下になります。

おすすめの空室対策

・駐車場のスペースを作る
・エアコンを1部屋1台追加
・表層リフォーム(クロスの張り替え・コンセントの新設)
・光物の取り換え(蛇口・サッシ)

これで大幅な費用をかけずとも、古さは無くなります。

もちろん物件特有の問題や、上記の施策を行なったからといって100%空室が埋まると断定は出来ません。

空室にお困りの人は、平均38日で空室を解消する当社で無料診断をお試しすることをおすすめします。

まとめ

対策

一軒家の賃貸物件は、マンションやアパートとは異なる賃貸需要があります。

所有する一軒家の借り手が決まらない状態が続くようなら、入居希望者の興味を引くような空室対策が必要です。

外装・内装の修繕やリノベーション、契約条件の見直しなど、借り手が長期間住み続けたいと思えるような対策を行いましょう。

弊社ランドネットは、賃貸物件の集客・管理を専門とする不動産管理会社です。

多くのオーナー様、そして入居者様からご満足いただく賃貸管理を実現しております。

一軒家の賃貸管理や空室改善を検討されているオーナー様は、一度ランドネットまでお気軽にご相談ください。

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監修者
吉田 佳祐【株式会社ランドネット】
吉田 佳祐【株式会社ランドネット】
賃貸仲介と管理の両方を知る在籍10年超のベテラン!入居中のトラブルや滞納のお悩みなどあらゆる難題に手腕を発揮。【資格】宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・損害保険募集人一般【不動産業界歴】15年

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