【DIY可】和室を洋室にリフォームする空室対策費用と日数のまとめ

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賃貸ポータルサイトの部屋検索に「フローリング」のチェック項目があるほど、洋室は部屋を選ぶ上での重要な要素とされています。

和室の物件に入居者が入らずに困っているオーナーにとって、洋室へのリフォームは入居率を改善するきっかけになるかもしれません。

実際に和室から洋室にリフォームすることで、入居者の家具の置き場に幅が出るという点。

ベットや机も設置できるようになるので、入居者を集めやすくなるでしょう。

本記事で一番お伝えしたいこととしては、和室から洋室にリフォームする内容ではなく、「どこまで洋室に近づけるリフォームするか?」

ポイント

例えば、

・畳だけを無くすパターン

・全部屋和室を1部屋だけ洋室に変更する

・押し入れをあえてクローゼットにしないなど

今回は、和室を洋室にリフォームする場合に必要な費用と施工日数だけでなく

自分でやる場合と注意点もこの記事1本で概要が分かるようにお伝えしていきます。  

1.和室を洋室に!費用と施工日数

和室から洋室へのリフォームを検討する際、まずはどこまで洋室化したいかを検討しましょう。

一括リフォームで完全に洋室化するだけでなく、フローリングや壁紙だけといったような部分的なリフォームも可能です。

和室のリフォーム箇所は大きくまとめると4つに分類する事が出来ます。

和室のリフォーム
  1. 畳からフローリング
  2. 壁のリフォーム
  3. 押し入れのリフォーム
  4. ふすまからクロスへ変更(表層)

かかる費用と日数を参考に、リフォームの範囲を検討しましょう。

1)畳からフローリングにリフォーム

費用

施工日数
10~35万円 (6~8畳部屋の場合)

2~5日

フローリングへのリフォームは「下地材の設置」「断熱材の設置」「床材の設置」といった工程があります。

下地材の設置は、フローリングと畳の厚みを合わせるための作業です。

一般的に畳の厚さに対してフローリングの床材は厚みがないため、隣り合う部屋との床の高さを合わせる必要があります。

フローリングは床材の材質や厚みが影響し、畳よりも断熱性が劣ります。 夏暑く冬寒い部屋にならないよう、床材を張る前に断熱材を追加するのが一般的です。  

和室の段差の注意点

畳をはがした時の高さによっては、防音マットや、スロープ(緩やかな上り坂)を用いて段差をなくしてきましょう。
特にファミリータイプの物件の場合は、段差が原因で入居者の子供が怪我・クレームにつながる恐れもあります。

フローリングに使われる床材にはさまざまな種類があります。

各製品で遮音等級が設定されており、集合住宅に設けられている防音規定を幅広い選択肢から選ぶことができます。  

自然の木が素材である無垢フローリングはやや高額ですが高級感を感じられます。

一方の合板フローリングには比較的ローコストでフォームできますが、無垢フローリングに遮音性能を求めるような場合は、費用・期間ともに大きくなりやすいでしょう。

一言で床材と言っても色々ある為に、収益性から考えた床リフォームも以下記事でご確認ください。

【床DIY】フローリングやクッションフロアに張り替える方法は?自分でリフォームする際の費用も紹介

2)天井・壁を洋風にリフォーム

費用

施工日数
10~30万円 (6~8畳部屋の場合)

2~3日

和室の天井や壁の多くは、柱や竿縁などの木製の部材が露出しています。

洋風の壁・天井へリフォームする際には、これらの露出している部位を隠す造作工事を行ってからクロスを張る工程が必要です。

壁の仕上げはクロス仕上げだけでなく、珪藻土などの塗り壁やカントリー風の木壁などの種類があります。

クロス仕上げが最も安く、張り替えのコストも低めです。

塗り壁や木壁は高額になりがちですが、保湿性や耐久性に優れ高級感を出せるといったメリットがあります。

 

3)押し入れをクローゼットに改修

費用

施工日数
10~50万円

2~10日

押し入れがクローゼットよりも敬遠される理由の一つとして、奥行きが広すぎて収納が使い切れないという点。

洋風の部屋にリフォームするなら、押し入れからクローゼットへのリフォームも取り入れるのがオススメです。

押し入れからクローゼットのリフォームには、押し入れの上下を分ける中段の撤去、コートなどの衣服をかけるためのハンガーパイプの設置、洋風扉の取り付けといった工程があります。

押し入れの広さによっては、クローゼットを左右に分ける中壁の設置やハンガーパイプの上に棚を設置してもよいでしょう。

こうした一般的なクローゼットへのリフォーム費用は、10~20万円程度が目安です。

DIYでもっと安くしたいなら【押入れDIY】クローゼットにリフォームする方法と改修費用は?もチェックしてみて下さい。

ウォークインクローゼットにして差別化も

多くの衣服を持つ入居者をターゲットにするなら、ウォークインクローゼットにリフォームするのもよいでしょう。

ただし、押し入れだけでは歩いて入るだけのスペースが作れませんので、隣接する部屋やリビングを縮小しクローゼットの空間を広げるといったリフォームを要します。

一般的なクローゼットよりも工事範囲が広がるため、押し入れからクローゼットに変更するよりも費用が掛かる傾向です。

もし圧倒的な差別化をして、賃料を上げたい!入居者のターゲットを変えたい場合はこちらもおすすめです。

ウォークインクローゼットで差別化を

【DIY賃貸オーナー向け】ウォークインクローゼット改修術

4)ふすまから洋風扉へリフォーム

費用

施工日数
5~20万円

1~5日

ふすまから洋風扉への変更は、部屋の統一感が生まれ良い印象になるでしょう。

ふすまのリフォームは、横にスライドさせる引き戸への変更が一般的です。

扉周辺の導線に影響を与えにくく、バリアフリーにも適しています。

しかし、ふすまは一般的な洋風扉に比べて高さが低いため、交換したい扉によっては扉をはめる枠を縦に広げる工事が必要です。

扉が前後に動く開き戸は遮音性や気密性が高いため、リビングと廊下の仕切りや部屋の入口など、空間をはっきりと分けたい個所に使われています。

鍵を設置できる製品も多く、プライバシーやセキュリティを重視する方にも人気です。

ただし、開閉時に扉が開くエリアを確保しておく必要があるため、狭い部屋では空間をさらに圧迫するおそれがあります。

場所によっては開いたドアが室内灯のスイッチやコンセントを隠すこともあります。

ドアの開閉で利便性を損なわないよう、設置する位置や開閉の方向に注意しましょう。

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2.和室から洋室へリフォームするメリット

和室から洋室にリフォームすることで、借り手がつきやすくなることも少なくありません。

入居者から見て洋室にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

1)掃除やメンテナンスがしやすい

洋室は和室に比べ、格段に掃除やメンテナンスがしやすくなります。

畳同士のつなぎ目にゴミが入り込むと、掃除機をかけるだけでは取り切れない場合があります。

経年劣化した畳からはいぐさが散らばり、掃除の手間を増やしてしまうでしょう。  

穴があいた障子の張り替えには、ある程度の技術が必要であるため、入居者自身で行うのは簡単ではありません。

業者に依頼すれば費用がかかりますので、不意の出費が増えることになるでしょう。

洋室の床であるフローリングなら、ゴミが奥に入り込むような心配はありません。

掃除機を軽くかけるだけで、十分にホコリやゴミを吸い取れるでしょう。  

扉や壁紙は障子に比べれば頑丈ですので、障子なら破れるような衝撃を与えても壊れることはほとんどありません。

毎日の掃除の手間や故障に対するメンテナンスという観点では、和室よりも洋室が優れているといえます。

2)入居者が模様替えしやすい

洋室は、和室に比べ模様替えしやすいという特徴があります。

和室に使われる畳は表面が柔らかいため、家具の重みにより畳が変形してしまう場合があります。

畳の表面は摩擦に弱いため、家具を引きずった通り道がそのままキズになってしまうことも少なくありません。

一度へこみやキズがついた畳は元には戻らないため、入居者が入れ替わるたびに交換費用がかかるでしょう。

注意

和室は大きい家具を持っている引っ越し希望者から選ばれない物件になりがちです。

ローリングの上を滑らせて家具を運べるシートを使うなど、キズ防止のための対策も簡単です。

最近の家具は洋室に合わせたデザインが多いため、自分の部屋にあったおしゃれな家具への模様替えも楽しみやすいでしょう。

3)バリアフリー化しやすい

バリアフリー化のしやすさも洋室のメリットのひとつです。 一般的な和室では、畳の上に直接座ったり、布団を敷いたりします。

畳に座った状態から立ち上がる動作が必要になりますが、高齢者にとってこの動作は体に負担が大きく、ケガの原因となることもあります。   洋室では椅子やベッドなどを使うことで、床から立ち上がる機会が大きく減ります。

動作が楽になることで疲れにくくなるため、転倒などのトラブルが起きにくくなります。

高齢者がいる家族にとって、家庭内の事故を減らせる洋室の価値は非常に高いといえるでしょう。

3.和室から洋室へリフォームするデメリット

洋室へのリフォームは入居者にとってメリットが大きいです。

ですが、和室から洋室にするデメリットも知っておくと良いでしょう。

一度、リフォームをすると元に戻すのにも時間とお金が掛かります。

入居者が不便と感じる点がトラブルの温床になる場合もありますので、対策も含めたリフォームになるような計画を立てましょう。

1)足音が響きやすい

フローリングは畳に比べ、隣や下の部屋に足音が響きやすくなります。

畳の時には気にならなかった足音が、フローリングになった途端に騒音に感じてしまうケースも珍しくありません。

合板フローリングの中には遮音性に優れた商品もありますが、硬めの材質が入居者側の不満につながる場合もあります。  

足音による騒音トラブルを防ぎたいなら「遮音フローリング」や「クッションフロア」に張り替えるといいでしょう。

一般的なフローリングに比べて柔らかい材質でできており、硬いフローリングよりも足音が響きにくくなります。

ただし重い家具ほど跡がつきやすくなりますので、数年に一度は張り替えしなければならないなど、長期的にコストが発生する可能性があります。

2)床が冷えやすい

湿気を吸い取り乾燥時に吐き出す畳に比べ、フローリングは底冷えしやすい性質があります。

人は湿度が高ければ体感温度を高く感じますが、湿度をコントロールする性質がないフローリングの部屋では、気温の低下した分だけ寒さを感じやすくなります。

フローリングの部屋を暖めるには、床暖房の導入がおすすめです。

リフォーム時に1畳当たり5万円~11万円程度の追加費用が必要ですが、物件の価値を上げ家賃を引き上げられる可能性もありますので、十分検討の価値はあるでしょう。

 

3)収納の通気性が悪くなる

押し入れをクローゼットにリフォームする際には、通気性への対応も検討しましょう。

木造の和室に比べ、洋室のクローゼットは通気性が悪く湿気がこもりやすくなります。

入居者が収納していた衣服にカビが生えてしまったことで、部屋の管理責任を問われる場合もあります。

湿気がこもらないような材質を使ったリフォームを行いましょう。 吸放湿性壁紙や珪藻土壁などの調湿建材がオススメです。

まとめ

和室から洋室へのリフォームは、フローリング・壁・天井・扉など、手を入れる個所はたくさんあります。

それぞれ数万~数十万円の費用がかかりますので、合計30万~40万円は見ておいた方がよさそうです。

40万円を10年で回収する場合は、最低でも4,000円の家賃を上げないといけない為、一式リフォームするよりは、広告上で和室感を出さないプチリフォームに抑えて空室対策をすることをおすすめします。

  一方で、騒音や室温管理の難しさなど、洋室へのリフォームが原因となるトラブルが発生するリスクも無視できません。

リフォームが生むメリットとトラブルへの対処方法を視野に入れながら、自分の物件に最適な洋室リフォームを検討しましょう。  

当社ランドネットでは、軽微な工事で家賃を下げずに成約できた実績もあります。

リフォームをご検討中のオーナー様は、『賃貸事業部リフォーム課』の相談窓口から是非お問い合わせください。

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監修者
徳永 光泰【株式会社ランドネット】
徳永 光泰【株式会社ランドネット】
多店舗展開の賃貸仲介・管理会社で統括マネジャーを経験!他、不動産ベンチャー企業で執行役員として創設期に携わり、大手不動産会社ではプロパティマネジメントに従事する。【資格】宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・公認不動産コンサルティングマスター【不動産業界歴】26年

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