少子化中の学生向けアパート経営でも成功させる5つのポイント

成功事例

学生向け賃貸アパートは、近隣に大学や専門学校などがあれば、毎年春にターゲットが現れるため安定した賃貸経営が実現できるといわれています。

では、学生向け賃貸アパートの経営を成功させ、満室経営を実現するためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

今回は、学生向け賃貸アパート経営のメリットと学生向け賃貸アパート経営を成功させる5つのポイントについてご紹介します。

1.学生向け賃貸アパートの経営メリット

学生向けの賃貸アパート経営には、主に次のようなメリットがあります。

1)在学中は空室となる心配が少ない

学生向けの賃貸アパートは、大学や専門学校への通学で一人暮らしをする学生が対象となります。

そのため、在学中は転居の可能性が低くなります。

引っ越しには、引っ越し費用や敷金・礼金など初期費用がかかりますが、学生の場合は就職していないためにそのような費用の捻出が難しいはずです。

一度入居したら卒業するまで引っ越しをしない可能性が高く、オーナーは安定した賃料収入を期待できるでしょう

2)空室時期が卒業時期と重なることが多い

前述のように、学生向けの賃貸アパートでは、空室となる時期は卒業のタイミングに重なることが多くなります。

そのため、空室時期が予測でき、原状回復工事やクリーニングなどの手配、入居者募集などの準備など、管理がしやすいといえるでしょう

3)空室が発生しても、入居者を獲得しやすい

学生が退去するタイミングは主に卒業の時期であり、賃貸物件への入居を希望する学生の数が増えるのも入学のタイミングです。

そのため、卒業によって空室が発生しても、すぐに入学のタイミングで入居を希望する学生を獲得しやすくなります。

空室期間をほとんど挟まずに次の入居者を獲得しやすい点も、学生向け賃貸アパートが安定した賃貸経営を実現しやすい一つの理由となります。

4)家賃滞納リスクが低い

学生向け賃貸アパートの入居者は、まだ就職していない学生であるため、家賃を支払うのは保護者であるケースがほとんどです。

家賃を滞納してしまえば、大学や専門学校に通う子供が住む場所を追われることになってしまうため、保護者が家賃を滞納するリスクは非常に低くなります。

家賃滞納リスクが低く抑えられる点も、学生向けの賃貸アパート経営の大きなメリットです

5)収益性を高められる

学生向けの賃貸アパートは、単身者向けのワンルームや1Kといった狭い間取りの物件です。

ファミリー向けの間取りの物件を経営する場合、専有面積が2倍になっても2倍の家賃を設定できるわけではありません。

そのため、同じ土地面積でも部屋数を多くできる単身者向けアパートの方が、オーナーにとって収益性の高い賃貸物件だといえるのです。

効率よく収益を上げられる点も学生向け賃貸アパート経営の魅力となります。

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2.学生向け賃貸アパート経営のデメリット

メリットの多い学生向けの賃貸アパート経営ですが、一方でデメリットがあることも把握しておきましょう。

学生向けの賃貸アパート経営には、次のようなデメリットがあります。

1)学校が移転する可能性がある

学生向けの賃貸アパート経営では、大学や専門学校が近くにあることが前提となっています。

しかしながら、長期的な視野で見れば大学や専門学校が別のエリアに移転する可能性もあります。

一つの大学や専門学校が移転しても、複数の大学や専門学校が周辺にあればダメージはそれほど受けません。

周囲に一つの学校しかない場合は、その学校が移転してしまえば壊滅的なダメージを受けることになってしまうでしょう。

学生向けの賃貸アパート経営を始める際には、学校の移転リスクも念頭に置いておくことが大切です

2)入居期間は卒業までとなることが多い

学生向けの賃貸アパートでは、在学中は空室となる可能性は低くなりますが、卒業後は就職を理由に転居するケースが多くなります。

そのため、大学の場合は4年間、専門学校の場合は2~3年間を目安に退去する可能性が高くなるでしょう。

ファミリータイプの物件の場合は、一度入居すると長く居住する傾向にありますが、学生の場合は4年程度が入居期間の目安になると考えておきましょう

3)競合となる物件が多い

学生向け賃貸アパートは、学校が近くにある限り、賃貸ニーズが期待でき、安定した賃貸経営ができるというメリットがあります。

そのため、大学や専門学校の周辺には、学生をターゲットとした競合物件が多くあるはずです。

時間の経過とともに物件が老朽化すれば、より新しいライバル物件に学生が奪われてしまう可能性があることも覚えておかなければなりません。

4)中途半端なタイミングで退去された場合は、空室期間が長引く

学生の中には、退学や留学などの理由によって、卒業を待たずに退去してしまうケースもあります。

しかしながら、年度の途中から一人暮らしを始める学生は多くはありません。

その為、入学式が終わりタイミングで退去が発生してしまうと、次の年度が始まるまで空室を埋められない可能性があります。

5)騒音トラブルが起こる可能性がある

若い学生を対象とした賃貸アパートでは、学校の仲間が部屋に集まって夜中まで大声で会話をしたり、大きな音で音楽を聴いたりなど、騒音トラブルが発生する可能性があります 。

また、多くの学生は初めて一人暮らしをするため、場合によってはごみ出しなどのルールを守らずに入居者間や地域とのトラブルが起きる可能性も考えられます。

3.学生向け賃貸アパートの経営を成功させるポイントとは

学生向け賃貸アパート経営では、大学や専門学校が近くにある限り、入学シーズンになれば確実に賃貸ニーズが発生するという特徴があります。

空室期間を最小限に抑えられる点は、賃貸オーナーにとって非常に大きなメリットとなるでしょう。

しかし、学生向け賃貸アパート経営にはメリットばかりでなく、上にご紹介したようなデメリットやリスクもあります。

学生向け賃貸アパートの経営を成功させ、満室経営を実現するためには、次のポイントに気を付けることが大切です。

1)複数の学校があるエリアを選ぶ

一か所の大学や専門学校だけがあるエリアの場合、学校が移転してしまえば入居者を獲得できなくなってしまうリスクが非常に高くなります。

移転のリスクを避けるためには、一つの学校だけではなく、複数の学校が点在するエリアを選ぶ必要があるでしょう。

複数の学校が同じタイミングで移転する可能性は低く、たとえ一つの学校が移転しても、ほかの学校に通う学生を獲得できれば移転による空室リスクを最小限に抑えられます

2)保護者に好印象を与える物件管理を

学生向け賃貸アパート経営を成功させるためには、入居者である学生のニーズだけでなく、保護者の意向も大切にしなければなりません。

なぜなら多くの場合、保護者も一緒に物件の確認をすることが多く、実際の家賃も保護者が支払うことがほとんどだからです。

どんなに学校から近い場所にあったとしても、防犯面で不安のあるような環境には大切な子供を住まわせたいと思う親はいないはず。

また、集合玄関が汚れていたり、廊下にゴミが散乱していたりするような環境は、わが子を安心して送り出せる場所ではありません。

学生向け賃貸アパートでは、内見時に安心して一人暮らしをさせられる環境だと保護者を安心させられるような物件管理をすることが大切です

3)防犯設備を整える

ほとんどの学生は、高校を卒業して大学や専門学校に入学するため、生まれて初めて親元を離れた生活を経験することになります。

学生にとっても親元を離れた生活には不安がありますが、保護者にとっても独り立ちする子供を心配する気持ちは大きくなります。

保護者が安心して子供を送り出せる環境といえば、防犯面で不安がない環境です。

そのため、学生向けの賃貸アパート経営を成功させるためには、防犯カメラを設置したり、モニター付きインターホンを導入したり、セキュリティ設備を充実させるとよいでしょう

4)インターネット環境の整備、バス・トイレ別の間取り

保護者が安心できる物件環境を整えることも大切ですが、学生側のニーズにも目を向ける必要があります。

昨今の学生の生活には、インターネット環境は欠かせません また、バス・トイレが分かれていることも、学生にとっては必須に近い条件です。

無料のインターネット環境やWi-Fi設備を導入し、バス・トイレ別の間取りを選択するようにしましょう。

5)留学生の受け入れも検討する

コロナ禍では一時的に減少していた海外からの留学生も、今後は再び増加すると考えられています。

海外の留学生についても受け入れられる体制を整えておくと、より間口が広がり空室のリスクを低減させることができるでしょう。

ただし、海外留学生の場合、生活習慣が異なるためにトラブルが発生するケースもあります。

留学生の受け入れを検討する場合は、外国語対応も可能な管理会社に管理を委託することをおすすめします。

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まとめ

学生向け賃貸アパートの経営は、大学や専門学校が近くにあるために、入居者を獲得しやすいといったメリットがあります。

卒業と入学のタイミングで学生の入替が行われるため、空室期間がほとんど発生することなく、安定した賃貸経営を実現できる可能性があります。

しかし、大学や専門学校の周辺にはライバル物件も多いのも事実です。

学生の物件選びには保護者の意思が大きく影響します。

学生向け賃貸アパート経営を成功させる最大の秘訣は、保護者が安心して子供に一人暮らしをさせられる環境づくりにあるといってもよいでしょう。

また、大学や専門学校が近くに1校しかないようなエリアでは、学校の移転後は入居者が獲得できない可能性が高くなります。

学生向け賃貸アパートを経営する場合は、複数の学校が集まるエリアを選ぶことも重要です

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監修者
吉田 佳祐【株式会社ランドネット】
吉田 佳祐【株式会社ランドネット】
賃貸仲介と管理の両方を知る在籍10年超のベテラン!入居中のトラブルや滞納のお悩みなどあらゆる難題に手腕を発揮。【資格】宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・損害保険募集人一般【不動産業界歴】15年

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